投資初心者講座の第2回です。
本記事は、証券口座を開設したけど、米国株をはじめとした海外株の買い方がイマイチよくわからないという方向けた記事となります。
今回は、楽天証券における米国株等の購入方法を紹介します。
米国(海外)株取引の特徴と注意点
取引可能時間
米国株式の市場取引時間は以下のとおりです。
国内株式(東証、JASDAQ)の場合、取引時間は平日9:00~11:30および12:30~15:00、注文受付時間は深夜3~6時を除き、休日であっても注文可能です。
一方、米国株式の場合、注文受付時間は15:00~23:30、取引時間は23:30~翌6:00となっています。
また、取引時間について、サマータイム(3月上旬~11月上旬頃)は1時間短縮され、~翌5:00となります。
加えて、休日に注文はできません。
米国株購入にあたっては、うっかりチャンスを逃さないよう、取引/注文時間を把握しておきましょう。
二重課税
米国株をはじめ、海外株では多くの場合、受け取る配当について現地と日本で二重課税されます。
米国株を購入する場合、米国で10%、日本で20.315%課税されるため、受け取る配当金額は(1-0.1)×(1-0.20315)より、72%(税率約28%)まで減額されてしまいます。
これは確定申告することで所得控除により取り戻すことができますが(所得により全額取り戻せない場合もある)、普段確定申告をしない方は面倒に感じるかもしれません。
米国株が欲しいけど確定申告したくないという方は、日本で買える米国株(国内ETFとして、ISS&P500等)、高配当の海外株に興味があるけど確定申告したくないという方は、非課税あるいは税率の低いADRを購入すると良いでしょう。
ADR(米国預託証券)とは、簡単にいうと米国市場で買える米国以外の海外株式です。
米国株の購入方法:楽天証券編
BTIを買ってみる(ADR)
それでは、楽天証券で米国株を買っていきましょう。今回は米国株式市場のうちADRを選択し、イギリスのタバコ会社であるBTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)を購入します。米国株を購入する場合も同様の方法で購入可能です。
楽天証券の開設がまだの方は、まずは楽天証券を開設しましょう。
証券口座にドルまたは円を入金する
米国株をはじめ、海外株式を購入するには、証券会社に必要な通貨を入金する必要があります。
基本的には円を入れておけば円貨決済可能です。
(楽天銀行⇒楽天証券であれば為替手数料は同じ)
TOPページの入出金・振替から、好きな方法で入金します。
口座への入金は、最低でも購入予定株数の円換算額が必要となります。
米ドル/円のレートはTOPページの一番上等を確認しましょう。
なお、おすすめは楽天銀行との連携(マネーブリッジ)による「らくらく入金」です。
楽天銀行と楽天証券の連携により、楽天市場での買い物のポイントが+1倍になることに加え、自動入出金(スイープ)を設定すれば、国内株式購入時の入金を自動で行ってくれるため、入金の手間が省けます(米国株購入時の自動入金はない)。
マネーブリッジの設定額を変更する
本節はマネーブリッジおよび自動入出金(スイープ)を設定した場合のお話ですので、その他の入金方法をとった場合は飛ばしてください。
スイープを設定すると、夜間のうちに楽天証券の口座から楽天銀行に全額入金されます。
そのため、米国株を注文した際は、楽天証券に最低限残す金額を設定する必要があります。
ホーム画面の「保有商品⇒楽天銀行普通預金残高⇒自動入出金設定」等からスイープ金額の設定を行います。
そのままですが、例えば楽天証券に常時20万円残し、楽天銀行には常時30万円残したい(=株式購入時の自動入金上限設定)場合であれば、以下の画面のように設定します。
欲しい銘柄を検索する
お金の準備ができたら、欲しい銘柄を検索しましょう。
ホーム画面上部の検索欄に「BTI」と入力し、プルダウンを「米国株式」にあわせて検索します。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが表示されたらクリックします。
欲しい銘柄を購入する
最後に、購入です。
上の画面より、「注文・登録」の「買い」をクリックします。
数量に購入したい株数を入力し、価格を入力します。
国内株式と異なり、1株から購入可能です。
価格については、成行の場合は入力不要ですが、大幅な価格変動に備え、可能な限り指値で購入しましょう。
執行条件でいつまで注文を有効にするか設定し、「円貨決済」を選択します。
ドルで購入したい場合は外貨決済でOKです。
最後に、口座の選択ですが、特別な事情が無ければ確定申告が不要となる「特定」にしておきましょう。
後は確認をクリックし、暗証番号を入力して購入完了です。
約定(売買成立)したかどうかは、ホーム画面等で確認できます。
他の海外株式も同様の手順で購入可能です。
なお、国内株式の購入方法は以下の記事にて解説しています。
まとめ
以上、米国(海外)株の購入方法でした。
これで米国株デビューできます。
ただし、投資初心者の方は、まずは「つみたてNISA」の枠を使い切り、さらに投資したい場合に、その他の株式等の購入を検討することを推奨します。
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