朗報です。2019年11月6日、仮想通貨取引所「Coincheck(コインチェック)」が仮想通貨(暗号資産)ビットコインの定期自動積立サービスを開始しました。
かつてZaif等でサービスが行われていた仮想通貨の自動積立ですが、様々なトラブルによりサービスは停止し、その後国内でこのサービスを行っている取引所はありませんでした。
以前、ビットコインの定期積立によるリスクヘッジについて紹介していますが、自動積立する手段がなく如何にコンスタントに積み立てるかが課題となっていました。ついにこの課題にも決着がつきそうですね。
というわけで、本記事では、ビットコインの定期積立のメリットと、コインチェックで定期自動積立を実施する方法を紹介します。
仮想通貨を自動積立するメリット
仮想通貨といえば、投機対象のイメージが強いですが、デジタルゴールドのポジションを得る可能性もなくはありません。
そのため、仮想通貨は仮にフィアット通貨(円やドル等の法定通貨)の価値が大きく減少した場合のリスクヘッジになり得ます。
ビットコインの可能性と自動積立をするメリットについては、以下2つの記事にまとめております。
コインチェック(Coincheck)が自動積立サービス開始
冒頭で述べたとおり、Zaifのサービス停止以降、ビットコインを含む仮想通貨の自動積立サービスは、長きに亘り国内取引所では提供していませんでした。
そんな中、今般コインチェックがこのサービスを開始しました。
2019年11月9日現在、国内で唯一のサービスです。
コインチェックといえば、ビットコインを最高値でジャンピングキャッチしたいわゆる「出川組」を集客し、その後460億円の損失を出したXEMのハッキング事件に伴い彼らの口座を凍結するという強烈なコンボを決めた取引所として有名です。
しかし、この事件の直後、ハッキングされたXEMは返金すると宣言し、実現しています。
実際に返金が行われる頃にはXEMは暴落し、宣言額の半額以下になっていましたが、宣言額を返金しているので助かった人も多いでしょう。
この事件の発生がXEM暴落要因の1つでもあるので何とも言えませんが・・・。
そして現在はマネックスの傘下にあり、金融庁の指導も入っているため、十分に信頼に足る企業となったのではないでしょうか。
ハッキング被害自体も、技術的なものというよりはずさんな管理体制に起因するものでしたから。
(コールドウォレットに保存していれば安全だし、そう管理していると言いつつ、ホットウォレットで管理していた)
コインチェック(Coincheck)で積立投資する方法
さて、コインチェックで定期自動積立を実施するには、口座を開設し、積立設定する必要があります。
登録の流れは公式の案内どおりで困らないと思いますが、簡単に説明します。
口座の開設
まず口座の開設をしましょう。
コインチェックの公式サイトにアクセスし、「口座開設(無料)はこちら」をクリックします。
基本的に案内どおりに進めていけば困ることはないでしょう。
証券会社と殆ど同じです。本人確認書類の画像を用意しておくとスムーズです。
また、開設後は2FA(Two-factor Authentication)ログインを有効にすることをおすすめします。
スマホアプリ認証(Google Authenticator)がポピュラーです。
なお、スマホに2FAアプリを設定する際はバーコードを読み込みますが、この際、予備のスマホやタブレットをお持ちの方は、同時に2台読み込ませてバックアップしておくと安心です。
自動定期積立の設定
次に、自動定期積立の設定です。
取引アカウントにログイン後、サイドメニューから「Coincheckつみたて」を選択します。
説明書、規約に目を通し、「お引き落とし口座の設定をする」をクリックします。
あとは通常の銀行振替と同様に金融機関、口座番号などを入力し、銀行側のサイトにジャンプして申請すれば完了です。
金額については、毎月1万円~10万円まで設定可能です。
著者としては、ビットコインをはじめとした仮想通貨は、その価値が大幅に高騰する可能性もありますが、「ゼロ」になることも否定できないため、余剰資金での投資をおすすめします。
仮想通貨の積立にあたっての余剰資金の考え方は以下の記事を参照ください。
まとめ
以上、仮想通貨(ビットコイン)の定期自動積立のメリットとその方法でした。
ビットコインは価値の保存先として認知されはじめ、まだまだ大きな可能性を秘めている一方、価値が失われる可能性もあり、とても安定的とは言い難い投資になります。
国内の決済手段としての流通は数年前までは考えられましたが、Paypay等の台頭により今後恐らくないでしょう。
しかし、まだまだ海外送金や上述のようなデジタルゴールドとしての用途が残されています。
ビットコインへの投資は、一攫千金にもなり得ますが、それはあくまで一般的にギャンブルの話です。
著者としては、法定通貨の価値が揺らいだときのためのリスクヘッジとして、ビットコインをポートフォリオに組み込むのが良いのではないかと考えています。
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