電気工事士二種試験では、筆記試験後に二カ月間ほど期間を空けて技能試験があります。
筆記試験を終えた後の解放感と、時間が十分にあるという心理的なゆとりにより、技能試験の準備を後回しにした結果、試験直前まで何もやらずに来てしまったという方も多いのではないでしょうか?
まさに、そのパターンに私がハマりました(^^;)
そこで、直前に奮起した結果、試験直前の約三日間でゼロから合格が狙えるレベルにまで上達することができました。
時間との勝負である本試験ですが、試験本番では腕時計を忘れるというアクシデントにも関わらず、時間に余裕を持って電気工事を行うことができ、途中2回ほどケアレスミスの修復作業を行いましたが結果として10分程度時間を余らせることに成功し、試験に一発合格しました。
私は試験対策に約25時間費やしましたが、やっていく中で編み出した効率化手法により約20時間で同じ対策が可能となります。
3日間で20時間以上練習するのは困難なことだと思いますが、4日間あれば一日平均5時間程度となるため達成可能でしょう。
本記事では、「4日間(約20時間)で技能試験合格レベルにまで上達する方法」を伝授します。
電工二種試験攻略法まとめ:
技能試験短期決戦に必要なもの
早速、試験準備に必要なアイテムを列挙します。
工具セット
工具セットは必須アイテムです。
VVFストリッパ無しのセットもありますが、時間との勝負の試験で電工ナイフによりケーブル剥ぎをするのは愚の骨頂です。
圧倒的に時短効果が高いVVFストリッパ付きの以下のセットを全力でお勧めします。
なお、合格ツールという電工試験に特化したアイテムがHOZANからいくつか出ており、私も合格ゲージ、合格クリップ、合格マルチツールを買いました。
合格ゲージはマストアイテムであり、最強の時短グッズです。
これがあれば、IVの被覆を最短かつ正確にはぎとることが出来ます。
合格マルチツールも、一分一秒を争う実技試験では要所要所で活躍してくれますので持っていた方が良いでしょう。
一方で、合格クリップは私の場合では作業に慣れてくると不要となったため(むしろタイムロスがあり得る)余裕があれば買っておくぐらいで良いと思います。
ただし、結線する前に仮組みをしておくには良いので、時間に余裕を持てる方にはよいでしょう。
実際、私は後述する「白昆布」という結線の呪文をなぜか「黒昆布」と唱えることで、結線一つを組み間違えました。
合格クリップを使っていれば、落ち着いて確認することでこのようなミスは防げたかもしれません。
練習用材料
これも必須アイテムです。
ホームセンターで安く一式揃えることもできますが、専用のセットを買った方が何かと安心です。
私は、教材としては以下の準備万端セットについているDVDのみしか使いませんでした。
このDVDは最強です。
なぜなら、「複線図を書かずに結線作業を進めていく方法」が伝授されるからです!
この方法をマスターすると、3分間以上の時短効果が得られます。
試験時間40分でギリギリ完成する人が多い中、3分も時短できることの意義はとても大きいです。
技能試験の最短攻略方法
それでは、実際に私が行った効果が高かった技能試験の学習方法について説明します。
準備万端シリーズのDVDにて基礎作業を確認
最初に、準備万端シリーズ教則DVDの「基礎作業編」を見ながら実際に手を動かしてみることで、試験ではどのような作業をおこなっていくのかを一通り確認します。
一つ一つの手順を丁寧にゆっくりと解説しているため、何も知らない初学者でも無理なくついていけます。
なお、DVDでは最初に電工ナイフを用いたケーブルの剥ぎ方の説明がありますが、VVFストリッパを使う方が圧倒的に早いしミスもないため飛ばしましょう。
一通り学ぶのには二時間もあれば終わるでしょう。
複線図不要の結線手法を習得
次に、最強の時短技である「複線図不要の結線手法」を学びましょう。
使用する教材は、準備万端シリーズ教則DVDの「作業時短伝授編」です。
ここでは、最強の時短テクニックである「複線図不要の結線手法」を学べます!
これは、必ず習得しておきましょう。
とはいえ、この教材では候補問題にて毎回解説が出てくるため、焦る必要はありません。
ちなみに、結線の覚え方は以下です。
「白こんぶ」:接地側の白配線は「コン」セントと「負(ふ→ぶ)」荷に接続
「黒コンスイ」:非接地側の黒配線は「コン」セントと「スイ」ッチに接続
「スイッチブ」:「スイッチ」と「負(ぶ)荷」を結線
以上です!
語呂はちょっとキビしいですが、慣れれば気にならなくなります!(慣れって怖い)
あとは、三連スイッチや四連スイッチがある場合にちょっとややこしいですが、これも慣れで制覇出来ます。
この手法をマスターすれば、試験開始直後に周りがペンで複線図をカキカキしているのを尻目に、電気工事作業を開始できます!
ここまでに必要な時間は合計四時間ぐらいでしょうか。
候補問題を実践
あとは、ガジガジと候補問題を解いていくだけです。
始めはいきなり解こうとしても難しく感じるため、教則DVDを見て一通りのやり方と注意点を押さえてから作業を開始しましょう。
ここで、二つほど注意点があります。
一つ目は、DVDの再生速度を早めることです!
正直、トークのペースも遅いし作業も一つ一つ間をとって行うため、じれったいです。
私は2倍速で見るようにしてからペースが加速しました!
重要ではない話をしている時は、前の問題で作った工作物の解体作業と次の問題の準備を行いましょう。
二つ目の注意点は、必ず時間を測って最後までやりきる事です。
当然ですが最初の頃の候補問題はものすっごく時間がかかります。
このままじゃヤバイという気持ちがノルアドレナリンを放出させ、時間密度と焦燥感が増加します。
また、試験本番は焦りに焦りますが、そのような負荷のかかった状態で練習を行うことにより、本番をシミュレートできます。
また、練習が進むにつれてどんどんタイムが速くなっていくため、自己の成長を実感でき、モチベーションがあがります。
三つ目は、半分以上の候補問題を解いた後の注意点ですが、新しい問題に着手する際はちょっとだけ問題を見て、今のスキルでやれそうな問題かどうか判断しましょう。
目新しいパーツや作業が無さそうであれば、DVDを見る前に電気工事を行いましょう!
予習ゼロのノーヒント状態でやり始めてどれぐらい時間がかかるか、またミスらずにいけるかどうかがこれによりわかります。
つまり、現在の等身大の自分の実力がわかります。
そして、問題を解き終わったあとは、DVDを見ましょう。
DVDを先に見ていた時より、集中して見られるはずです。
この三点を守って候補問題13題をやりきったあかつきには、どの問題も30分程度で作業完了できるぐらいの実力がついている事でしょう。
一題あたりの所要時間が平均で1時間15分とすると、合計所要時間は13題で16時間ぐらいになります。
ちなみに私は休日二日間を充ててこれをやりきりましたが、手が痛すぎて気合を入れないとスリーブ圧着出来なくなりました(^_^;)
できる限り、時間にゆとりを持って準備しましょう。
まとめ
候補問題を行う前の要素技術習得に約4時間、候補問題13題を一周するのに約16時間、合計約20時間で合格レベルまで上達する方法を解説しました。
休日二日間を返上して本気でやれば3日で出来ます!
実際に私は3日でやりました。(DVDニ倍速再生法に気づくのが少し遅かったため、合計25時間ぐらいかかりました。。)
標準的なペースであれば4日間で達成可能な分量であり、それぐらいがちょうど良いでしょう。
本手法は、13題を一周しかやらないという最低限の準備ですので、出来ればちゃんと準備期間を確保して二周練習しましょう。
とはいえ、試験まであと数日しかないけど何もしてない、という私みたいな方にとっては最後の救いとなるでしょうし、時間のある方にとっても最高効率で準備を行えれば、万全を期すことができます。
所詮は資格取得が目的の資格試験ですので、無駄な時間は排除して、最高効率、最短時間で攻略しましょう!
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