物理は難しい、というイメージがある人が多いのではないでしょうか?
しかし、やり方さえ間違わなければ、覚えることが最も少なく、点数を最も荒稼ぎしやすい科目が物理です。
10年以上前になりますが、私は本記事で公開する方法を実践することにより、高校三年生の時に偏差値70を常に超え、最高で77を取ったこともありました。
そのおかげで、総合得点では京大模試で成績優秀者掲載にあと一点まで迫ったこともありますし、東大以外は基本的にA判定でした。
東大入試でも得点源として活躍してくれましたし、大学は物理学科に進学しました。
残念ながら当日の試験に失敗し、東大には僅差で落ちてしまいましたが・・・
受験は総合得点勝負ですから、全教科を鑑みて、いかに最短時間で最高点数をたたき出すかの勝負となります。
特に、部活を高校三年生までやっている公立高校生にとっては、受験勉強期間が限られているためこの考え方はとても重要です。
従って、数学や英語などのように、偏差値65を超えてから更に点数を上げるのにはとても時間がかかる教科に熱中するよりも、物理や化学をサクッと偏差値70(受験最上位層)にまで高めることの方が、受験の戦略としては正しいのです。
本手法により短時間で物理を偏差値70レベルにまで到達させ、どこの大学を受けるにしても最強の武器にしてしまいましょう。
物理偏差値70到達までに必要な教材はわずか二冊
少なくとも高校物理は、基本さえ分かってしまえば非常に簡単な教科です。
大学入試の範囲では微積分を用いた(真の)物理学の勉強は不要です。
余力があったり将来物理学者になりたい知的好奇心旺盛な方は微積分物理学を学ぶのも一つの選択肢となりますが、そうでなければ無駄なことはせず、高校学習要領の範囲内で学習することをお勧めします。
物理学科に入れば、どうせ数学物理の勉強漬けになりますしね。。
大学受験で偏差値70に到達するまでに使う教材はわずか二冊です。
・物理のエッセンス
・名問の森
どちらも河合塾の書籍ですが、著者は河合塾の回し者ではありません(^_^;)
単純に教材が優れているだけです。
現に、私が使用した10年以上前から販売されており、競争が激しい受験書籍業界において今現在も残っているということが、その価値の証左でしょう。
それでは各教材の使い方を解説していきます。
物理のエッセンス
これをちゃんとやれば偏差値60は軽いです。
一部の難関大学を除いた上位私立大学や、地方国公立レベルであればこれだけでも十分でしょう。
センスがあれば偏差値65も可能ですね。
もしあなたが高2であれば、75も見えてくるでしょう。
高2であれば、学校の定期テストの勉強時にこの参考書を教科書代わりに用いることをおすすめします。
物理学に対する理解が格段に深まるとともに、問題の解き方が網羅的に学べる秀逸な教材です。
学習方法はいたって簡単です。
・各単元の解説部を読む
・問題を解く
・復習は問題を解きなおす
ごく普通のやり方ですね。
しかし、注意点がいくつかあります。
それは、解けなかった問題を三回は解きなおす、ということです。
そのために、問題を解く際は日付と以下の印をつけましょう。
・迷うことなく完全に解けた場合は○
・解けたけど途中不安な部分があった or 数日たったら解けなくなりそうな問題は△
・解けなかった問題は×
最初は殆ど解けないものですから、×が多くても悲観しないで下さい。
×が続くのがしんどければ、途中まで合ってれば△にしましょう(○の判定基準は緩めてはいけません)。
その後○が増えていくことで、成長を実感できモチベーションがあがります。
復習のタイミングは、前回分の×と△の問題の復習と、章が終わる度に章内で間違った問題を復習します。
できる限りエビングハウスの忘却曲線に則って復習するのがベストです。
復習の回数は状況によるとは思いますが、基本的には△や×である問題を中心に復習し、連続して二回○がつけばひとまず完成です。
毎日勉強すれば、期間としては二〜三ヶ月程度でこなせるでしょう。
名問の森
「名問の森」は紛れもなく名著です。
これで偏差値70はカタいです。
塾とかぶっちゃけ不要です。最良の教材を用い、脳になるべく負荷をかけ、集中力を高めたガチ自習が最強の受験勉強方法です。
東大・京大を目指す人以外は、これだけを完成させれば物理を武器とできるでしょう。
医学部志望であっても基本はこれでOKです。
なお、東大・京大を目指し、かつ物理を得点源にしたい人は、「難問題の系統とその解き方」の方をやった方がいいかもしれません。
「名問の森」の使い方も、「物理のエッセンス」と基本的には同様です。
・問題を解く
・前回分の復習をする
・一周したらその後はひたすら復習
以上です。やるべきことはこれだけです。
注意点としては、物理のエッセンスと同様に、日付と○、△、×の印をつけることと、復習を最重視することです。
3周もすれば偏差値70は切らなくなるでしょう。
復習ニ回目以降は、実際に答えとなる値を求めるのではなく、解法のロジック(ステップ)を一分程度で細かく書き出して、解法の答え合わせをすればOKです。
理由は、手計算の時間がもったいないからです。
重要なことは、計算をガリガリ行うことではなく、問題を解く際の解法ロジックを速やかに構築できることですからね!
この方法により、復習の超高速回転が可能です。
時間効率を極限まで高めていきましょう!
三ヶ月あれば完成可能です。
さらなる高みへ
ここまで来れば、基本的には物理の勉強は終わりでよいでしょう。
志望校の過去問を解きつつ、「名問の森」を適宜復習していけばOKです。
他科目もほぼ完成している人や、東大入試で安定して得点源としたい人は、「難問題の系統とその解き方」をやりましょう。
地頭の良い人は、「物理のエッセンス」完了後にそのまま「難問題の系統とその解き方」に移行することも可能かもしれません。
勉強のやり方は「名問の森」と同じです。
ただし、「難問題の系統とその解き方」はかなり骨太な問題のオンパレードです。
本書を仕上げるのはかなりの根気と努力が必要です。
私は仕上げるところまではいきませんでした。。
本書を仕上げるレベルまで行けば、物理に関しては敵無しの域(偏差値75〜80)に到達するでしょう。
ただし、念を押しますが受験勉強は総合得点勝負ですので、苦手科目を底上げするために時間を使う方が勉強効率は高いでしょう。
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まとめ
大学受験の物理で偏差値70を最速で超える手法をご紹介しました。
以下にまとめを示します。
【使用する教材】
- 物理のエッセンス
- 名問の森
【勉強方法】
- 物理のエッセンスははじめに各単元の解説を読む
- 問題を解く際は日付と印をつける
- 前回解いた問題で△と✕の問題を必ず復習。
- 章が終わるごとに△と✕の問題を復習。復習が最重要!
- 復習に慣れてきたら、問題を見て瞬時に解答方法が頭に浮かぶまで復習する。解答方針を紙に書き出し、その方針に対して答え合わせを行う。
- 物理で無双したい人は「難問題の系統とその解き方」をやり込む(東大・京大受験者以外は非推奨)
以上です!
毎日やれば半年で偏差値70台まで到達可能でしょう。
知的好奇心と偏差値アップをモチベーションに、楽しみながら頑張って行きましょう!!
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