本記事は主に既婚のインデックス投資家向けの記事です。
1世帯で年間40万円(つみたてNISAの上限)を超えて投資する場合、パートナーの証券口座を作ることをおすすめします。
専業はもちろん、共働きであっても投資しているのは1人だけ、という場合も該当します。
この理由は、つみたてNISAと一単元優待の恩恵をダブルで受け取ることができるためです。
本記事では、これらについて解説します。
証券口座は誰でも作れる
既婚でありながら、自分の口座のみで毎年つみたてNISAの上限以上に投資している方は大きく損しているといえます。
これは冒頭で触れたとおり、本来2人分以上享受できるはずのつみたてNISAや株式優待の恩恵を、1人分しか受けていないためです。
証券口座は誰でも作ることができます。
たとえ0歳児でもジュニアNISA口座を開設可能です。
(ジュニアNISAについては、本記事の趣旨と少し異なるため今回は触れません)
したがって、つみたてNISA(またはNISA)を超える額の投資を行う場合、まずはパートナーの口座を作るのがベストと言えます。
ダブルつみたてNISA
つみたてNISAのメリットは、年間40万円分までの投資に対して、利回りや売却益が20年間に渡って非課税になるというものです。
非常に有利な制度ですが、当然上限額が設定されています。
しかしながら、これはあくまで1人当たりですので、パートナー名義の口座を開設すれば上限額が実質2倍になるというわけですね。
年間投資額が40万円以下であれば気にする必要はありませんが、これを超える場合はパートナーの口座開設を検討すべきでしょう。
つみたてNISAについて、詳しくは以下の記事を参照ください。
二重一単元優待
もう1つのメリットは二重に一単元の優待を得られることです。
これはインデックス投資家でなくても該当します。
個別株には、一単元の優待コスパが非常に良いものが多数あります。
有名どころでは、ビックカメラやヤマダ電機等が挙げられます。
例えば、ビックカメラは100株保有で年間3000円相当のお買物券がもらえることに加え、1年以上継続保有でプラス1000円、2年以上継続保有でさらにプラス1000円となります。
一方で、保有株数に応じた増額は500株までなく、加えて500株保有していても100株保有時と比較して年間2000円しか増額されません。
つまり、ビックカメラの例で言うと、1人で200株保有するよりも、2人で100株ずつ保有した方が5000円(2年以上継続保有)多く優待を貰えるということになります。
これは、100株で優待が貰える企業の場合、よく当てはまります。
100株を超えて株式を購入する場合、ベストな株数の割り振りを確認しておくことをおすすめします。
1馬力の世帯は贈与税に注意
1馬力の世帯でパートナーの口座を開設して投資する場合、贈与税の対象となることに留意する必要があります。
もちろん、夫婦共働き世帯が、各々の収入で投資する場合は問題ありません。
贈与税の基礎控除額は年間110万円ですので、パートナーの口座での年間投資額はこれ以下に抑えるのがベストです。
基本的にはつみたてNISAで40万円ですので、多少一単元の優待を購入してもそう超えることは無いとは思います。
個別株の購入により110万円を超えそうな場合は、次年度以降に分散して購入するという方法があります。
まとめ
妻帯者等の方がパートナーの証券口座を開設するべき理由を紹介しました。
有利な制度を無駄なく使って投資していきましょう。
国内個別株はネオモバイル証券がおすすめです。
つみたてNISAは楽天証券がおすすめです。
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